Life is Magnificent!!

Africaでの華麗なる日常の素晴らしさを皆様へお届けします。

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ザンビアカラーは想像以上にお茶漬けだった!

今から50年前といえば1964年、日本においてはサッポロビールが誕生したのをはじめに新幹線、東京オリンピック、日本人海外旅行自由化など高度経済成長の真っ只中だったわけだが、ザンビアにとってこの1964年は英国(北ローデシア)から独立した年である。ちなみに64年東京オリンピック、10月10日の開会式では北ローデシア代表と選手たちが紹介されていたが10月24日の閉会式においてはぎりぎりザンビア独立のニュースが届き無事にザンビア代表と紹介されたらしい。ということで今年はザンビア独立から50年で来る2014年10月24日の独立記念日は例年より盛大になりそうである。ザンビアンたちもザンビアカラーの服などを作ったり着たりしてイベントがあるたびに独立50周年記念を祝ったりしている。

最近このザンビアカラーの服に身を包んだ人々が町をよく歩いていたりするのだが彼らの服を見て気づいたことがある。まずは写真をごらんいただきたい。
↓この服を着た人が町中に・・・
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なんか見たことあるような無いような・・・・なんかおいしそうな色のイメージだなぁ~。 なんて思っていたら脳内でシナプスが盛大に反応!聞こえてきたのは ”味ひとすじ永谷園”!!。 そう!まさにあの永谷園のお茶漬けの色に似ているのだ!
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赤、黒、オレンジ、緑のルーツはザンビアの国旗に使われている色である。赤は自由、黒はザンビアの国民、オレンジ色は鉱物資源を象徴しており右上部の鷲は国鳥のフィッシュ・イーグルで国民の力を象徴している。緑地はザンビアの大自然を象徴しているらしい。
ザンビアの国旗↓
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普段、国旗を見るからにはそこまでお茶漬けにならないのだがデザインを並列ストライプにしたら完全にお茶漬けになってしまう。
↓こちらは男性用のザンビアカラー服。真ん中に50周年記念のロゴが見える。
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なにげに永谷園お茶漬けの世界的PR活動に貢献しているザンビアン達である。

ちなみに永谷園であるが先週、新商品のお茶漬けを発売したらしい。47都道府県の名産品を混ぜたご当地メニューな47通りのお茶漬けでキャッチコピーは『日本の上に何のせる?』というもの。具体的な商品名は「トマトとアボカドのサラダ茶づけ」(熊本)「焼きさんまのお茶づけ」(宮城)「牡蠣ソテーの茶づけ」(広島)「ほたてバターのミルク茶漬け」(北海道)などなど。是非、ご賞味くだされ! 詳しくは永谷園のHPから→www.nagatanien.co.jp

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差別されるベジタリアン

先日、FIFAの決勝をとあるザンビアンの友達の家で観戦した。ビールとフライドチキン&チップスと共に。ここでショックだったのがその日は二日ほどコーヒーしか飲んでおらずお腹がすいているはずだったのだが、なんとフライドチキンを半分食べたところでなぜか胸焼け・・・。チップスにはほとんど手をつけずに食欲減退となってしまったわけ。少し前まではこんな油っぽい組み合わせもペロリといけたのに・・・むしろチップスなんて豚の餌に思えてくる始末。やはり歳ともに精進チックな料理がよくなってくるものだ。と加齢な生活をボヤいても仕方がないのだが。

ところでザンビアンは間違いなく肉食だ。食卓に肉がないと満足しない。たとえばお食事にお呼ばれした場合、肉をとらずに野菜とシマだけで食べていると強制的に肉を皿に載せられたりする。もちろんザンビアでは肉は野菜と比べれば高いもの。せっかく来てくれた客人に肉を食べていただきたいという気持ちは本当にうれしい。しかしザンビアンのベジタリアンたちはいつもこのジレンマに遭遇する。野菜を食べたいのに肉を食べないとオモテナシを拒否られてると思われてしまうのだ。または肉が食卓に上がらないのは貧しい証拠、ひもじい家庭と見られてしまう可能性もある。結果としてどこに行っても肉肉肉っぅう!となってしまうわけ。幸いリビングストンはザンベジ川も近いし特に冬場は川魚が市場に出回るので肉でなくとも魚が食べられるが。野菜だってちゃんと料理すればオサレで美味な料理になるのよっ!ということを証明するため先日ふと私の家に立ち寄ってくれたお友達のエルダに最近の私のお得意ベジタリアン料理パンプキン・ラビオリをサーブしてみた。

作り方はこんな感じ

まずザンビアで一番コモンな野菜、レップ(ほうれん草的な野菜)の葉っぱ部分のみを切り取りよく洗ったら熱湯をかけてしんなりとさせ、フードプロセッサーに入れて青汁の素を作る。
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つぎに強力粉、卵、オリーブオイル、塩すこし、そしてこの粉砕されたレップの葉っぱを投入!生パスタを作っていく。空気をぬくように力をこめてコネコネ。生地が落ち着いたら冷蔵庫の中で1時間ほど極寒シエスタさせる。
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生地を寝かせている間にかぼちゃをゆでてマッシュ。かぼちゃの中にはコショウと塩、甘みを際立たさせるために砂糖を少々。これがラビオリの具になる。
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そしてそれと同時にトマトソースも作ってしまう。まずオリーブ油を熱してにんにくの輪切りを投入、上品な感じでオリーブ油にガーリック風味をつける。トマトホープ缶なんて使ったら邪道!ということでちゃんとトマトを切ってなべに大量に投入!トマトがグツグツしてきたらハーブ類(タイム、ローズマリー、オレガノ)を投入、弱火でじっくりと煮込んでいく。ちなみにイタリアーノ風トマトソースはにんにくとトマト、ハーブ類でたまねぎはいれないそう。たまねぎを投入するとフランス風トマトソースになるようだ。煮詰まってきたら塩とブラックペッパーで味を調えていく。
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さて冷蔵庫の中からパスタ生地を取りだして餃子の皮の厚さになるまで麺棒でノビノビしていく。伸ばしたら先ほどのパンプキンマッシュを並べてもう一枚の伸ばした生地で閉じて、形を整えながらラビオリの形に切ってフォークの腹でラビオリパスタを封印していく。
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生地が余った場合はきしめんサイズに切って冷凍保存しておくとそのままフェットチーネ・パスタとしていつかまた使える。
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この頃には弱火で煮ていたトマトソースもいい感じにトロッとしているはず。トマトソースが完成したら大きい鍋で水を沸騰させる。沸点を上げるために塩もちょいと投入するとよい。ラビオリパスタを5分~8分ほど茹でる茹で終わったら水切りをしてさらに盛り付け。深めの皿を使うとよい。ラビオリパスタの上にとろけるチーズを載せてその上にアツアツのトマトソースをたっぷりとかける。最後にイノンドを振りかけて完成!ちなみにイノンドの代わりにバジルの葉っぱもよくあう。
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本日の付け合せはにんじんとヤングコーンのオリーブオイル炒めとブロッコリー。
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これで肉を使わないベジタリアン料理ができた。ザンビアンの感想は・・・・
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Uhnn hunn! this is nice!!...Good!..... You know, I've discovered that simply Zambians doesn't know how to prepare and cook vegetables muwandi...
との感想をいただいた。

名古屋弁っぽく訳すと:おぉーー、これはうまい!うまいよ。っていうかザンビアンはただ野菜をどう料理するか知らんだけだわホントに。(muwandiはニャンジャ語で 'マジで' とか 'ぶっちゃけ' とかいう意味)

となる。

歳とったこの頃、私もそろそろ肉を食べるのを控えめにしたほうがよさそうだ。

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ザンビアンが使う信用に値しない言葉

夏になってきたザンビアでは例年に比べて少々過ごし易い感じである。長らくブログを放置しており申し訳ない。


どの国民にも "建前の言葉" みたいなものは存在するものである。例えば欧米のビジネスマンが東アジア諸国の国々へ製造の発注を行う場合に以下の言葉は信用するなというエスニックジョークがある。

韓国の発注先が言う;完璧に出来ます。
中国の発注先が言う;完璧に出来ました。
日本の発注先が言う;すみません出来ません。


もちろんザンビアにもビジネスからプライベートまで皆が使う信用することは出来ない建前の言葉というものがある。そんなイライラすること間違いなしの言葉を紹介したいと思う。

ザンビアンが使う信用に値しない言葉① "Let me see..."

まずはこちらから。直訳した場合は、"どれ、私が見てみよう..." であるが、 "さてどうしたものか..." 的な意味合いで使われることも多い。しかしザンビアンがこの言葉を発した時には 'ソリューションは一切なし' 、'俺にも見せろ使わせろ’という意味となる。例えば;使ってる携帯が壊れた→困っていることをザンビアンの友人が察する→Let me see...→修理してくれようとしてさらに壊れる→取り返しがもうつかない みたいな感じである。または新しいガジェットを手に入れて遊んでいたら;ザンビアンも興味を持つ→Let me see...→ガジェットを取り上げられる→他人のものであるにもかかわらず散々汚して壊す→そしてボロボロになった状態で'This is nice!'とか言いながら返却してくれる→激おこカムチャッカファイヤ状態。 とまるでイイ事がない。ザンビアンがこの言葉を発したときには不吉な事が起こる事を覚悟しなければいけないのである。ちなみにこの"Let me see..."を応用してザンビアンが多用する "We will see..." という言葉がある。これはザンビアンが物事の計画を立てる際によく使う言葉で意味としては '無計画でも大丈夫でしょ!' という感じとなる。使用例としては;明日遊びに行く予定たてる→10時に待ち合わせで映画みてランチしてその後サファリにシマウマ見にも行こうと提案→ザンビアン;"Ok good! no problem! we will see..." この場合は恐らく計画したとおりの日程で遊ぶことはほぼ不可能となる。『予定であるからして未定』というザンビアンの社会性が良く表れているのだ。

ザンビアンが使う信用に値しない言葉② "No need to worry!"

直訳は "心配する必要ないよ" となるがザンビアンの場合は "大いに心配しないといけないからせめて慰めを!" という意味としてとらなければならない。使用例としては;ザンビア的な高速道路を走行中にブッシュの真ん中で車が故障→同乗のザンビアン"No need to worry!"→ブッシュのど真ん中で1日か2日は過ごさないといけないかも  という感じである。まぁ確かにポジティブな思考である事は評価したいが解決策すら見つからない状態でむやみにこの言葉を使っていただくと逆に萎えるのでやめてほしいところである。

ザンビアンが使う信用に値しない言葉③ "I'm on my way!"

こちらは英語の表現としても非常にコモンである。'(どこかに)向かっている途中' という意味だ。しかしながらザンビアンの場合はこの言葉が "ただいま準備中" という意味合いで使われる。使用例;待ち合わせ時間になって30分たってもまだザンビアンの友人が来ない→電話してみる→ ザンビアン"Ahh...am on my way!"→まだ家で朝食を食ってるかシャワーを浴びている→さらに1時間待ってやっと来たorz。つまり、あなたの所に行く為にただいま盛大に準備中であります!という事だ。On my wayなので向かっている道中でなければいけないのだが・・・。参考までにザンビアンが電話越しで "Give me ○○ minutes!" といった場合の計算式は(ザンビアンの約束した時間)×3 くらいでもちょうど良いくらいである。後10分で着くといわれた場合は30分、30分といわれた場合は1時間から2時間といった具合である。こういう事があるので先にも紹介したザンビアで生活する上での大原則である『予定であるからして未定』は時間の使用における融通性を常に考慮にいれるという点で非常に役立つのだ。

ザンビアンが使う信用に値しない言葉④ "Mailo..."

'Mailo'はもちろん英語ではない。現地語で '明日' という意味である。ザンビアンにしては魔法の言葉であるMailo。明日があるさ!的なポジティブな感じではないのところが悩ましい。使用例としては;お客さんが期限を過ぎても支払ってくれない→催促する→お客さん:"Mailo..." →明日になる→Mailo→明日になる→だからMailo!っていてるだろ!→明日になる→以下無限ループで明日は来ない。という感じでMaliloが使われる。問題を先延ばしする事においては非常に優秀なザンビアンの口癖といっても過言ではない。最近はさらにグレードアップした言葉も頻繁に使われるようになった。ある時、Mailoばかり言っているお客さんに明日になっても結局また明日って言いますよね とツッコミを入れたところ、お客さん:"確かに明日といえばウソになるな。君は正しいよ。ならば 'With in the course of this week'(つまり今週中に)で大丈夫でしょ!" との事であった。これはもうさすがとしか言いようがない。問題を先延ばしにする能力の秀逸性を顕著に発揮するザンビアンには誰もが脱帽すること間違いない。

ということで忙しさからある程度開放されてきたらまたブログの更新をしていくので宜しくお願いいたします。

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ザンビアにも生息するキラキラネームを付けたがる親達

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日本のネット掲示板等で何かと話題に上るキラキラネームの数々。最近の親は子供をペットか何かにしか思っていないようだ。特に意味のない名前や、ハーフでもないのに英名を適当な漢字で当て字にしたり、さらには100万ボルト出せれば話は別として子供にピカチュウ(光宙)とアニメティックな命名をしたりとひどいものである。中には悪気はないもの名付け親の愚かさが表れてしまっているものもある。一つ傑作を挙げると "海" に "月" と書いて "みずき" ちゃん としたまでは良かったが "海月" ではクラゲになってしまうというオチだ。確かにクラゲを漢字で書く機会は少ないかも知れないが漢字の読みくらいちゃんと知っていて欲しいところである。

ところでザンビアの子供に対する命名事情だが多くは英名また現地語名が子供に付けられる。英名はもともとバラエティが豊富ではないので、その点、現地語名が使えるのはザンビアンにとってはアドバンテージとなる。典型的な命名の例を挙げると、ファーストネームがミシェック(英名)、ミドルネームがチバレ(現地語名) サーネームがムソンダ(現地語名)で "Misheck Chibale Musonda" という感じとなる。ファーストネームが現地語である時もあるし、ファーストネーム、ミドルネームとも現地語または英語である事もある。なのでザンビアにおいては珍名を付けなくともそれなりに名前を選ぶことが出来る。ところが最近のザンビアンペアレントの中には子供にかなり変った、凝った名前をつけたがる親もいるようだ。

ザンビア的キラキラネーム、レベル1 : 子供に特に意味のない名前を付ける。
英名、現地語名とも通常は意味がある。例えばザンビア南部州のトンガ族の名前の一つに "ルショモ" という名前がある。意味はトンガ語で "信頼(Trust)" である。またはザンビア西部州のロジ族の一般的な名前である "セピソ" はロジ語で "約束(Promise)" という意味である。このように現地語の名前を付けるにしてもそれなりに意味があるのが普通である。ところが最近、特に意味のない名前を子供に付けている親がいる。例えば2ヶ月前に私の友人が出産したのだが、ベイビーの名前が "ガジャ" とかいう名前だ。意味は?聞いたところ、特に意味は無いがいい響きでしょ!とのこと。なんとなくインド系の名前だが・・・。

ザンビア的キラキラネーム、レベル2 : 子供に有名人の名前をそのまま付ける。
まだザンビア人の有名人の名前なら解る。例えばザンビアナショナルチームのサッカー選手の名前を子供に付けた親を私は知っている。だが問題は世界的有名人の名前を付けたりする親だ。2009年に生まれた子供のミドルネームに "オバマ" と命名した親によれば、子供の生まれた年がオバマが大統領に当選した年だからという理由だそうだ。ちなみに今年、彼は4歳にもなるがあだ名はずばり "オバマ" である。

ザンビア的キラキラネーム、レベル3 : 子供に食材の名前を付ける。
もちろん英名の中には食材を発見した人や愛用した人の名前がそのまま食材名となることもある。先回の記事で書いた紅茶、アールグレイもその一つである。がしかし子供に食材の名前を付けるというのはあまり聞いた事がない。私のお客さんにとあるロッジがあるのだがそこで働いている人達が偶然、食材の名前になっていたことがある。ロッジのマネージャの名前が "ブレッド(Bread)" 、レセプションで働いていた人の名前が "パスタ(Pasta)"であった。ちなみにパスタ氏の苗字は現地語名で "チクワンダ" という名前で パスタ・チクワンダ というのだがなんか和風スパゲティな名前であると関心していた。(スパゲティにちくわはいれないか・・・。) 極めつはこのロッジにたまたま現れるラフティング会社の社員の一人が "ポテト(Potato)" という名前であったことである。本人達はこれらの名前をみな気に入っているようなので何よりだが、それにしても炭水化物な名前達である。

ザンビア的キラキラネーム、レベル4 : もはやカオス・・・。
ザンビア人は子沢山であるので時に変った名前をつけないと親自身が子供の名前でこんがらかる事があるようだ。ザンビア東部州に住むある8人兄弟の親は自分の子供に携帯電話のメーカの名前を付けたということで一時、新聞などで有名になった。子供の名前が "ノキア(Nokia)"、 "モトローラ(Motorola)"、 "サムスン(Samsung)"、 "エリクソン(Ericsson)" といった具合である。そういえばアメリカでも子供に "Apple"とか "Siri" などの名前をつけるのが人気だそうだ。将来携帯メーカに入社できるといいなと願うばかりである。

英語ではキラキラネームの事を "Celebrity Baby Names" というそうだ。いわゆるお馬鹿セレブが好んで子供に付けそうな名前、またはセレブのようにキラキラしているということなのだろうか。いずれにせよ皮肉じみている。"Celebrity Baby Names" でググれば海外のキラキラネームたちを沢山みる事ができるので試していただきたい。私的にはキラキラネームには反対でも賛成でもない。名前がその人の人となりをある程度表現するというのが正しければキラキラネームもまぁ受け入れるべきであると思っている。子供に珍名を付けるのはもはや世界的傾向であるようだ。

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ザンビアンの技術力から学ぶ

テクノロジーとアフリカ、なんとなくコンビネーションの悪いこの組み合わせ。だがハイテクとはほど遠いワイルドな環境だからこそエンジニアとして生きるとはどういう事なのか考えさせられる事が多々ある。


ザンビアンの技術力に習え!

リビングストンからT1幹線道路を北東へ向かうこと約50マイル、メコリという村がある。電気も水道ももちろんなし、携帯も丘の上以外は圏外になるほどの場所。しかしこんなところにもテレビだけはある。ザンビアンのテレビ好きは本当に異常で、どんなに貧しくともその日に食べるものがなくともテレビだけは絶対に譲れないのである。その為ザンビアンはテレビを見る為ならどんな努力も厭わない。この村でも太陽電池によって発電、充電した車用バッテリーにインバータを接続してテレビを見ることができる。がしかし例えばTVアンテナが腐食により折れてしまったらどうするか?もちろんこんな辺鄙な村に家電製品販売店などは存在しない。でもテレビは見たい。じゃあTVアンテナを作ってしまえという事で鈴を牛の首に縛り付けるときに使う針金と使い古したタイヤチューブのハシ布、そして木の枝でアナログTVアンテナを自作してしまったのがこちら。

クネクネの枝支柱がまたいい味出してる
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これでサッカーも見られる、ドラマも見られるというわけである。構造はいわゆる折返しダイポールアンテナで指向性を確保するために通常型ダイポールアンテナに利用されるU字型、V字型ならぬH字型??となっている。エレメントの絶縁にタイヤチューブの切れ端を使っている。通常のTVアンテナ(八木宇田アンテナ)に比べれば構造が簡単である上、アンテナ設計における自由度も向上できる。さらにこの自作アンテナで注目に値するのは2本の内、一方のエレメント(針金)を2重巻きにしてエレメントの太さの比を変えてることでインピーダンス(電圧と電流の比)を整合させていないことである。これにより大部分のシグナルを電力ではなく電圧で伝達受信できるようになり送信側出力だけに頼らずにある程度、受信感度を上げる事に成功している。シグナルを受信しにくい辺鄙な村だからこそTVアンテナに必要な小細工なのだ。普段は非常にローテクに見えるヴィレッジのザンビアンカウボーイ達のアナログTVアンテナ自作における技術力には脱帽である。

赤い線の中心に見えるのが一方のエレメント、緑の丸で囲んである部分などエレメントの太さを変えている
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日本で普通の大学を卒業した普通のサラリーマンに、小枝と針金とタイヤチューブのハシ布を渡して、”アナログTVアンテナ自作しろ”と言ったところで何人のサラリーマンが自作できるだろか。教育とは何か?、技術大国で働くとは何か?、日本人として考えさせられる。

アンテナを自作した本人、Mr.チムニヤ。アンテナの出来を褒めた所、5リットルの絞りたての牛乳を頂いた。うまかった~
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エンジニアの反面教師として

次に場所は変わりザンビアの経済、技術、教育、政治の中心地、首都ルサカ。アフリカにしては大きな都市で最近の経済発展は目を疑わさせる。先日、出張に行った際ルサカ版タイムズスクエア、カイロ・ロードの銀行店外に設置されたATMを利用したのだがそのATMの画面を良く見ると....

お馴染みスタートボタン
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別にATMにWindowsを使うなと言っている訳ではない。日本でもコンビニATMなどにはWindows CE(最近はEmbedded Compactと呼ばれてるのか?)ベースのOSが使われていたりしている。それにWindowsのスタートボタンを批判している訳でもない。確かに何で"スタート"ボタンを押してOSをシャットダウンしないといけないのか、スタートじゃないだろ!と突っ込みたくなるのも解るが、この問題もWindows8になって8デフォルトのGUIでは右端のチャーム(コントロールパネル)の設定タブからシャットダウンできるようになった。

私が問題としているのはATMという金銭を扱う信用が重要な機械にスタートボタンが出てる事自体、セキュリティ的にまずいと言う事だ。隣のATMで設定等をしている銀行技術部門の下請けエンジニアっぽいオッサンに ”あの~、スタートボタン出ちゃってますけど・・・。” と指摘したところ、 ”クリックしたくなっちゃうでしょ。うふふっ” と笑ってごまかされてしまった。そういえば数年前にリビングストンの街頭に設置されたATMの画面があのブルースクリーンになってた事もあったような・・・。

数年前、一部のザンビアの銀行が会社のお客さんだったので支店などのサーバルームで現地のSEと働く機会がよくあった。ちなみにザンビアの銀行のサーバOSはすべてWindows Serverが動いていた記憶しかない。一度だけバックアップ用のNASにLinuxベースのOpenfilerOSがインストールされているのを見た事があるくらいである。もちろん銀行に雇われてるSE達もLinuxに関する知識は皆無でWindows Serverですら取り扱いに困ってる様子であった。時代的にUNIXの知識はさておき、銀行で働くSEくらいせめてLinuxの知識は欲しいところである。そして今回はATMにスタートボタンである。ちなみに当時、銀行で働いていたSE達に共通して見られた特徴が向上心が全くないという点だ。彼らの学歴はそこそこな物で英国に留学した者や、国内有名大学のテクニカル・インステテューションを卒業していたりする者も多かった。しかし銀行というザンビアでは職業的に尊敬されるような組織の一員として働き良い給料が貰える事だけに満足して一切の知識向上、技術力向上を行っていない者がほとんどであった。銀行なのだから全ての点において信頼に値するよう業務を行っていただきたい。

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"TVアンテナが自作できる辺鄙な村のカウボーイ"、"大都市で金融業に従事するSE"、この二人のザンビアンの技術力を比べると非常に面白い。彼らの大きな違いは向上心があるかないか、または怠慢であるかないか、そして技術力を生活や仕事に活かす動機であろう。TVアンテナを自作する際はほぼ手探りで作り上げていく。"電波の指向性" なんてカウボーイには必要のない知識だ。しかしサッカーをTVで見るというアツい動機を心に小屋の屋根に上ってテストを行ってはエレメントの角度調整をしてテレビがクリアに映るまでそれを続けるというこの粘り強さは全ての技術者が習いたい点だ。そしてATMにスタートボタンが出現してもATM自体はちゃんと機能してるんだから何がイケナイのだ、そんなの私の知ったことではない!というザンビアンエンジニアの'イイ加減さ'は是非、反面教師にしたい。

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