Life is Magnificent!!

Africaでの華麗なる日常の素晴らしさを皆様へお届けします。

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エレベータに2時間2分14秒、幽閉される。

リビングストンで一番高い建物でもあり、最大のビジネススクエアでもある建物がある。その名もモセチュニアハウス。といっても最上階は6階なのだが・・・。36のテナント数を誇っており、リビングストン市では唯一の商業用エレベータを4基装備するランドマーク的な存在である。

昨日、昼の休憩時間を利用して事務所の固定電話料金を払いにこのモセチュニアハウスの4階に支部を構えるZAMNETにお邪魔した。支払い自体はすぐに終了して、『さ~て、昼飯どうしようかなぁ~ん』 なんて考えながらエレベータに搭乗した。すでに上階から搭乗してきたマダムがお一人。彼女に「G」のボタンを押してもらってドアが閉まる。

ガラガラッ・・・ブィイイーーン、ン、ン・・・ガチャコン!!というウナリ声と共に静寂がエレベータ内に立ち込めた。階数表示機は3階が点滅している。

↓モセチュニアハウスのエレベータ
B4p1.jpg

最初の一瞬は3階で誰かが乗り込んでくるのかと思っていたのだが、なかなか自動ドアが開かない。実は過去に首都のルサカの税務局のビルでエレベータを使用中に停電になって予備電力装置が作動するまで1分くらい閉じこめられた事がある。今回も停電か?と思ったのだがエレベータ内の照明やコントロールパネル等には電力の供給がされているし、隣のエレベータがちゃんと作動している音も聞こえる。結局30秒ほど待ったがドアが自動的に開かないのでマダムに『非常ボタン押した方がいいかですかね?』と聞いたら『このエレベータ昨日の夕方から調子悪くて今日の朝も30分くらい閉じ込められていたわ。おほほっ』とあっさり言われた。とりあえず非常ボタンを押して助けを待つ事に。

日本のエレベータと違って内部に非常用電話などは備えられていない。しかも非常ボタンは目覚まし時計のジリジリジリジリンっていう音を少し大きくしたような感じのなんとも頼りないものである。間違いなくこれは警備防火センターなどには自動通報されてはいない。ただ音が鳴るだけである。マダムに『このエレベータ、前々から危険とは思っていたけど閉じ込められるとは思わなかったですよ。』と話しかけたら、『私はこのビルの5階のプリズンサービス(刑務局)の事務所で働いているのだけど2ヶ月に1回くらいは閉じ込められるのよっ。まぁ立ってると疲れるから腰を下ろしたほうがいいわよ。おほほっ』 って、オイ!!この状況に非常になれているんかい!と突っ込みたくなる返事が返ってくる。そんなマダムは薄気味悪い微笑みを浮かべながら火星人が地球人を見下した時に出すような軽いため息をついてジベタにヘタリ座ってしまった。

2分くらい経過した後、警備員達の声が下方から聞こえてくる。そのうち一人の警備員が大声で「開扉」ボタンを押してくれと叫んだので押してみたが反応はない。こっちも大声で『ノー リスポンス フォー ザ フォロイング アクション!』と返事をする。その1分後には今度は上方からまた彼らの声が聞こえてきて2階と3階の間でエレベータが停止していることが知らされる。この私と警備員との忙しいやり取りの間もマダムは全くパニックになることもなくタルイ顔をしている。その表情の奥にはこれから待ち受けているであろう’長時間エレベータ内で過ごす’という妙なメッセージが伝わってくる。

まぁ仕方がないので私もしゃがんでため息を付いてみる。マダムに顔を向けて、『復旧、時間かかりそうですね。』 と言うと『イエェ~、メイビィ。』という味気のない返事が返ってくる。話は変わるが英国の植民地であったザンビアは英国人が好むブラックジョークが通用する時がある。そんな背景を考慮した上でマダムに、『あなたさっき刑務局で働いているって言ってたけど、私まで幽閉するつもりですか?』 とジョークを飛ばしたら、笑いながら『ザンビアの刑務所はどこも定員オーバー。でも確かにエレベータを刑務所にするのはグッドアイデアね。』 とジョークを受けくれた。とりあえず自己紹介をし合って彼女の名前がジャスミンという事がわかる。時間があったのでザンビア刑務局についていろいろ質問してみた。現在リビングストン刑務所には680人ほどの受刑者がいるのだが刑務所の使用率は180%ほどになっている事、刑務所にいる理由の上位は強盗、詐欺罪である事、社会復帰活動として木工業を行っている事などを話してくれた。ちなみに刑務所で彼らが作ったベッドなどの家具類を超特価で購入できるというお得な情報も教えてくれた。そんな話をしている間エレベータは上下に小刻みに動いたり電力供給が止まったりしている。時計に目をやると既に閉じ込められてから40分ほど経過している。とりあえず携帯電話から私の事務所に電話を掛けて事務の子に状況を説明し遅れる事を伝える。

で、ここからが本当に長かった。最初の1時間はアフリカらしいななんて思っていたが、さすがに1時間たってもどうにもならんと焦り始める。ちょっと心配になってジャスミンに『よく閉じ込められるみたいですが、最長どれくらい閉じこめられた事があるんですか』と聞いた所、『覚えていないが2時間もあれば何とかなるから大丈夫よ。』と言われた。2時間!! @#$% ??それってさらにもう1時間、密室体験ができるという事である。彼女いわく、『今はお昼だから警備員の人もきっとお昼ご飯中でもう少しすれば戻ってきて何とかしてくれるわ』 という事らしい。ていうかエレベータに人が閉じ込められているのに昼休憩は昼休憩ナノダ!! といのうが常識になっている事自体なんかおかしいような気がする。

数分後、整備系の警備員が戻ってきてくれたのか、またエレベータが動きだす。しかし上下にガックンガックンと動いてるだけで、最寄の階までは到着できないようだ。エレベータのメーカは何処かなと思い、辺りを見渡すとメーカのステッカーが張られていて中華的な漢字で”上海三菱甩梯”と書かれている。上海に三菱エレベータの支店があったんだと単純に思ったが三菱のロゴが全く違う事などからして中国のニセブランドであるらしい。それに日本が誇る三菱エレベータはこんな簡単には不調にならないはずである。この手の偽ブランドはホントに簡便してほしい。とりあえずジャスミンとその後、世間話や宗教の話をして時間を潰す。

↓上海三菱甩梯のステッカー
B4p2.jpg

さて彼女の言うとおり2時間ほど経過した時、やっとエレベータが上方に向かって動きだした。最上階の6階で停止しドアが2時間2分14秒ぶりに開いた。なぜか6階にはだれもいない。外にでて階段を使って1階まで降りていく。1階の受付でエレベータからやっと出れたよ!!って警備員に伝えたら、『あそー。まだ復旧してなかったのね。ごめんごめん』 と、まるで他人事みたいな返事が返ってきた。ジャスミンに挨拶しようと思い後ろ振り返ったが彼女の姿はどこにもなかった。

なんか知らんがブログを書いている内にノベル風の記事になってしまった。申し訳ない。
くれぐれも発展途上国で生活しておられる皆さん、エレベータの使用にはご注意下さい。

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